カウンセリングを利用する目安

一体カウンセリングってどんな時に使えばいいのかよく分からない…。カウンセリングを受けるほど私の心は弱ってないし…というお声をよく聞きます。

この記事では、どういった状態、どの程度の悩みや問題の時にカウンセリングを利用するべきかという目安について書いていきます。

カウンセリングを利用する目安

結論から申し上げると、それが些細な悩みや問題であったとしてもカウンセリングを利用していただいてOKです。

私たちカウンセラーも日々のセルフケアの一つとしてカウンセリングを取り入れたりします。特に大きな悩みや問題がなくてもです。感覚としては、例えば肩が凝ったりしたときに整体に行ったりしますよね。整体は肉体のメンテナンスですが、心のメンテナンスやセルフケア、ストレスマネジメントのために使えるのがカウンセリングです。もちろん悩みや問題が起きた時もカウンセリングで解決に向けての相談をします。

下記の項目に当てはまることがあれば、カウンセリングを使ってセルフケアをすることで、心が楽になり、仕事だけでなく人生でのパフォーマンスも上がっていきます。

□ 同僚やともだちに相談してもいつも同じ展開で結局、愚痴で終わってしまう
□ 身近な人に相談できない
□ 人の目が気になってしょうがない
□ 周りと自分を比べて落ち込む
□ あれも、これもと気ばかり焦って時間だけが過ぎる
□ 悩みごとや、気になっていることで頭がいっぱい
□ いつも同じことが頭をグルグルしている
□ 毎日、仕事に行くのがツライ
□ イライラがおさまらない
□ 患者さんの話を聞いても上の空になってしまう
□ 最近、達成感とか充実感がない
□ とにかく疲れが取れない
□ 眠れない
□ ストレスで食欲がない or 食欲が止まらない
□ いわゆる不定愁訴
□ わけもなく涙が出る

上記のような状態の時は、カウンセリングルームという選択肢があることを頭の片隅に置いてておいてください。

カウンセリングを受ける


=心が弱い人ではない

一般的に「カウンセリング=心が病んでいる人が受けるもの」というイメージが強いのが現状です。しかし、カウンセリングはそうした人たちだけものではありません。

なぜなら、誰だって悩むし、問題を抱えるし、心が重い時があるのが当たり前だからです。欧米ではEAPといって従業員のメンタルケアというシステムが一般化されています。なぜかと言えば、心の状態はパフォーマンスに大きな影響を与えるからです。それは単に業務上のということではありません。その人自身の人生の幸福度に大きな影響を与えるからです。

とくに他者をケアする側の看護師の仕事は感情労働ともいわれ、ご自身の心をすり減らすことが他の職種よりも圧倒的に多い職種です。また、いわゆる誰もが抱えるような問題や悩みだけでなく、看護職という仕事上の悩みや問題も加わってきます。

具体的な何かがなくても、何となく心に違和感がある、緊張が強くて本来の力を発揮できない、自分を好きになりたい、もっと自信を持ちたいなど、日常的なセルフケアの一つとしてカウンセリングは有効です。

症状がひどくなると


回復に時間がかかる

肉体の症状でも同じですが、健全な状態であれば回復も早いのは心も同じです。特に心の内のことは、一人で抱え、我慢を重ねがちです。時間が経てば経つほど、問題や悩みが複雑になり、解決までに時間がかかる場合が出てきます。また中には体に様々な症状が出る場合もあります。

心に疲労感が溜まり余裕がなくなると、考える力や判断力も落ち、パフォーマンスはガクッと下がってしまいます。また、より苦しさを感じる状況に居続けると、燃え尽き症候群やうつ状態などに繋がる可能性も高まります。

そのような状態を起こさないためにも、何か違和感を感じた時には、早めにカウンセリングに行くなり、もしくは仕事を休むなど、何らかの対策を取るのをお勧めします。