要約
以下の3つのパターンを組み合わせて臨機応変に
対応することが重要
1.問題の原因を追究し解決を促す(原因志向)
➤ 物質的、身体的、機械的な問題の場合に役立つ
(パソコンの故障、腹痛の対処、効率的な集客…etc)
2. 本人がすでに持ち合わせている能力や資質など
リソースに焦点を当て、改善を図る(解決志向)
➤ こころ的な問題に有効
(イライラ、自信がない、価値観、性格…etc)
3.相反する価値観を共に大切にし、
共存できる道を探る(つながり志向)
➤ 価値観が合わないことで対立状態になっている問題
(あるチームは前向きな展開を支持し、あるチームはリスク回避を狙う…etc)
1.原因志向
悩みや問題を解決しようとする場合、
原因を追求することの方が
問題の解決につながる場合は多々あります。
大切なのは原因を追求するか否かではなく、
どのような問題のときには原因を追求し、
どのようなときには原因を追求しない方がよいのかを
見極めながら対応していくということです。
原因志向は、
モノ的な問題に対処する場合には
とても有効な考え方です。
つまり、対象がパソコンの故障や腹痛への対処、
効率的に集客するためにはといったように、
物質的、身体的、機械的な問題には
原因を明らかにし、それを取り除くことで
問題を解決するという考え方が有効であり、
それには原因志向が大いに役立ちます。
2.解決志向
解決志向は、こころ的な問題に有効です。
例えば、ちょっとしたことでイライラしてしまうとか、
自分に自信がないといったように、
その人の感情や思い、価値観、性格といったものが
問題の原因となっている場合には
この解決志向が大いに役立ちます。
3.つながり志向
さらに、現場では
原因志向と解決志向とは別に
もうひとつの視点が必要になってきます。
それが「つながり志向」です。
これは、お互いの価値観が全く合わないために
対立状態になっている問題を解決するのに
役立つ視点です。
例えば、ある人(チーム)は
新たな事業を展開していくべきだと主張し、
またある人(チーム)は、
リスクの伴うことはすべきではないと主張する、
といった類の対立です。
このような問題の場合、
お互いの共通の価値観を見出し、
対立する価値観を時と場合や必要に応じて
使い分けるという視点が必要になってきます。
つまりいかにして相反する価値観を共に大切にし、
共存できる道を探ることができるかということです。
まとめ
今抱えている問題や悩みが、
モノ的なのか、こころ的なのか、
対立的なのかを見極め、
その問題の特性に合わせて
アプローチの方法を変えていくことが
上手に問題を解決するためのコツです。